『戦艦ポチョムキン』
〜映画文法に革新を起こした記念碑的作品〜
★★★★★
今日でも黎明期の重要作品として位置付けられている、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』。何をもって重要作品かというと、今では当たり前のように用いられている編集技術を考案したのがこの作品らしいんですね。
それが所謂「モンタージュ理論」ってヤツで、要はあるシーンが全体の流れに対して持つ意味合いは編集の如何によって変わっちゃうんだよってこと。例えば男の子がただ泣いてるシーンであっても、その前にどんなシーンを持ってくるかによって悲しくて泣いてるようにも見せられるし、嬉しくて泣いているようにも見せられる。
今となっちゃ「何だ、ただそれだけのことか」、って流しちゃうくらい浸透しきっているのが逆に評価の難しい所なんですよね。時代劇やなんかの殺陣で擦れ違い様に切られた役者が時間差で持って倒れるみたいな描写も実は黒澤明が最初に考案したのに、今じゃしょっちゅう用いられ過ぎてありがたみが無い。それと同じですよね。
ただ多くの芸術作品と同じようにこの映画もまたその当時の世相を反映しています。オデッサの階段のシーンを引き合いに出すまでもなく戦艦の乗組員たちが食わせられるうじ虫の湧いた肉は衝撃的ですし、技術的な位置付けを抜きにしても、現代に生きる我々が生活水準を向上させるために払ってきた犠牲を顧みることのできる素材として貴重だと思います。
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今日でも黎明期の重要作品として位置付けられている、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』。何をもって重要作品かというと、今では当たり前のように用いられている編集技術を考案したのがこの作品らしいんですね。
それが所謂「モンタージュ理論」ってヤツで、要はあるシーンが全体の流れに対して持つ意味合いは編集の如何によって変わっちゃうんだよってこと。例えば男の子がただ泣いてるシーンであっても、その前にどんなシーンを持ってくるかによって悲しくて泣いてるようにも見せられるし、嬉しくて泣いているようにも見せられる。
今となっちゃ「何だ、ただそれだけのことか」、って流しちゃうくらい浸透しきっているのが逆に評価の難しい所なんですよね。時代劇やなんかの殺陣で擦れ違い様に切られた役者が時間差で持って倒れるみたいな描写も実は黒澤明が最初に考案したのに、今じゃしょっちゅう用いられ過ぎてありがたみが無い。それと同じですよね。
ただ多くの芸術作品と同じようにこの映画もまたその当時の世相を反映しています。オデッサの階段のシーンを引き合いに出すまでもなく戦艦の乗組員たちが食わせられるうじ虫の湧いた肉は衝撃的ですし、技術的な位置付けを抜きにしても、現代に生きる我々が生活水準を向上させるために払ってきた犠牲を顧みることのできる素材として貴重だと思います。
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