続・トロの映画批評ブログ。

第410回『ストライキ』

『ストライキ』
〜エイゼンシュテインらしい階級社会批判〜

★★★★☆

前回のレビューで苦し紛れに今の生活水準に至らしめるまでに払った犠牲を顧みる意味で面白いと書きましたがw、その点ではこちらも面白い。というより映画技術的なものを抜きにしていうのなら僕はこっちの方がオススメですね。前回に引き続き、監督はセルゲイ・エイゼンシュテイン

労働者と雇用者の駆け引きが面白いんですよね。というのも前回の『戦艦ポチョムキン』には大きな見せ場はあるんだけれどもストーリーとしては単純なんです。「やったらやり返す」ではないけれど、基本はそれの繰り返し。

だけれど、この『ストライキ』には労働者の要求を黙止する雇用者であったり、職にあり付けない状況を耐え凌ぐ労働者であるといった当事者のみが経験できる「押し引き」の部分が細やかに描いてある。

サイレント映画なんですけど肝心の字幕が分かりにくいのが難点だったかな。文章というよりぶっきら棒に単語が並べられただけのような所もあって、「後は言いたいことを推し量ってよ」みたいな手抜き感がちょっと嫌ですね。



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